風をあつめて　第19章

2022年10月15日(土)／at MUSICASA
朗読：松浦このみ
ピアノ：西村由紀江
演出：丸尾聡
演目：辻邦生作　「北の岬」（新潮オンデマンドブックス『北の岬』所収）
　　　～西村由紀江のピアノとともに～


今回の物語には主役の男女のほかに三人の女性が登場しました。
全員の話す内容が、生きることへの苦悩だったり、
その中から自分が向かうべき方向へかすかな光を見出す、という内容のものでした。

言葉のひとつひとつに重みがあり、
そこに私自身が寄り添っていこうと思うと、
海の深いところまで潜っていくような感覚がありました。


稽古に入ってからの二か月半は、振り返ると濃い時間だったなと感じます。
どこまで一人一人の思いを代弁できたかはわかりませんが、公演を終えた今でも、
彼らが良い人生を送ってくれていることを信じ、願う気持ちでいっぱいです。


そして私自身も彼らに恥じない生き方をしたいと励まされています。 西村由紀江さんの素晴らしい音楽に感謝。 そしてご来場くださり、その場に立ち会ってくださったお一人お一人に心からお礼を申し上げます。 ありがとうございました。

松浦このみ